2010年ごろに初めて作った雑記ブログが最近10万円で売却できました。
入金も確認できたので、今回はサイト売却の手順や注意するポイントなどをまとめたいと思います。
サイト売却を視野に入れている方の参考になれば幸いです。
【ざっくり】売却した雑記ブログはどんなものか
今回売却したブログは、10年くらい前に作った雑記ブログです。
最初はSIRIUSを使って作り、何年か運用の後、Wordpressに移行しました。
更新しては放置、というのを繰り返しましたが、結果的に4年間くらいは毎月5000円程度を稼ぎ続けてくれたありがたいブログでした。
ただ、2年前くらいにつかってた案件がASPから撤退し、そこから収益が0円に。
他サイトを作りこんでいたこともあったのでこちらのブログは完全放置になり、なにもしないのももったいなかったので、思い切って売却することにしました。
案外サクッと決まった売却先
サイト売却サービス「M&A-WEB」に登録したのが2021年12月中頃。
そこから価格調整をしつつ10万円でしばらく様子を見たところ2か月後くらいに「購入を検討している」とご連絡をいただきました。
そのあとはとんとん拍子に話が進み譲渡まで完了。
終わってみて感じたのは「サイト売却は思っていたよりも難しくもめんどくさくもなかった」ということ。
なので、今後もサイト管理に行き詰まったら定期的に売りに出したいと思います。
⇒M&A-WEBの登録方法や募集依頼時のコツはこちら
売却完了までの手順
サイト売却までの手順を解説します。
もちろんこの通りではありませんし、この流れに固執せずお客様のご都合によって柔軟に変えていけばいいかなと思います。
- サイト売却サービスに登録
- 売却サイトの出品
- 購入相談・決定
- 価格交渉と契約書のすり合わせ
- 譲渡物の確認と準備
- サイトの整理
- サイトデータとMySQLのバックアップ
- お客様にデータの送付
- お客様にて内容と動作確認
- ドメイン情報移行
- ネームサーバの変更
- こちらのサイト情報を削除
この12手順でした。
よく聞く「サーバ移管」というのは、手順8~12までのことを言います。
今回は移管元(私)と移管先(お客様)がいるので、「サーバ移管」の中で対応する側が変わってるので、自分でやるよりも少し面倒というか、配慮する必要があります。
ということで、注意するポイントがある手順を少し解説します。
6.サイトの整理
ここでは「第三者に漏れるとリスクの高い情報」を削除しておきます。
譲渡後はお客様側での管理になるので、こちらからは削除できなくなりますからね。
私が削除した情報としては、
- 不要な記事(下書きやゴミ箱)の削除
- Amazonアソシエイト情報(アクセスキー等)の情報削除
- Googleアドセンスやアナリティクスとの連携解除
- WordPressアカウントとの紐づけ解除
- 管理ユーザのメールアドレス変更
- 他サイトへのリダイレクト設定
でした。
そのほかにも、クレカ情報や住所など、他人に知られるとマズい情報はこのフェーズで削除しておきましょう。
7.サイトデータとMySQLのバックアップ
お使いのレンタルサーバによってはサーバの管理画面からバックアップが取得できます。
私はエックスサーバを使っているので、エックスサーバのバックアップ機能を使ってサイトのバックアップを取得しました。
MySQLに関しては、phpmyadminにログインしてエクスポートを行います。
ここでのバックアップは、「何かあった時の保険」なので必ず行っておきましょう。
ただ、サーバ移行後は移行先ではSSL化が解除されます。
SSL化はサイトを管理するサーバに通信が向いてないとできない(要はネームサーバが管理サーバじゃないとダメ)ため、完全にサイトの移行が完了しないとお客様側でSSL化ができません。
しかし、ネームサーバが変わると、サイトが移行元から移行先に変わります。
それだとお客様が準備できていない状態でサイト移管が完了してしまうのと、SSL化が完了するまではhttpsでサイトを閲覧することができません。
なので、万全を期すためには、「SSL化の解除」と「httpsからhttpにリダイレクトするような仕組み」をバックアップ前にしておき、サイトの稼働を維持することが必要になるかもです。
その辺はお客様と調整しましょう。
8.お客様にデータの送付
取得したバックアップデータやアカウント情報などを送付します。
が、この時に確認しておきたいのは、「お客様の利用するレンタルサーバ」と「ドメインサービス」について。
使っているレンタルサーバだと、Wordpressの簡単移行が使えない場合があります。
※エックスサーバ同士の移行は使えません。
今回はエックスサーバ同士の移行になるため、一度他サーバにサイト情報を移管しました。
Conoha WINGだとサーバ代金が安く、簡単移行もあり、SSL化も無料で対応しています。
※さくらインターネットの格安プランだと簡単移行なしでSSL化が課金
今ならキャンペーンもやってるみたいなので、よろしければサブサーバとしてお使いください。
10.ドメイン移行
お客様側でサイト情報の引っ越しが完了したら、次はドメインの移行です。
ドメインによっては移行できないものがあります。
また、移管時に結構なお金が必要なものも。
そこで知っておいてほしいのはバリュードメイン→バリュードメインなら超楽だということ。
ドメイン設定で「ユーザの移行」をすると無料でサクッと移行できます。
注意するのはWhois情報。これは移行前の情報を引き継ぎます。
Whoisの変更はドメインの管理者しかできないので、あらかじめ購入者様に登録する情報を聞いておき、こちらで変更しておきましょう。
今回はお客様にバリュードメインのアカウントを作成していただきユーザ移行しました。
あとは先方でネームサーバの変更をしていただき、反映されたら譲渡完了です。
※ネームサーバ設定変更の反映には数時間から48時間ほど必要です
あとはお客様と話し合い、いつまで旧サーバの情報を残すのか決めておく。
その期間が終了すれば案件としては完了になります。
まとめ
今回は初売却とのこともありましたが、無事譲渡が完了してよかったです。とてもいい経験になりました。
レンタルサーバの機能で「簡単移行」が使えればめちゃくちゃサクッと終わります。
ただ、SSLやドメインの移管方法など、気を付けるポイントは何個かあります。
ドメインによって挙動が違ったり、サービスによっては取り扱っていなくて移行できないものもあるので、事前情報をしっかりと集め、サイト売却に取り組んでみてください。
今回はサイト売却という経験ができてすごく感謝です。
ちなみに、サイト売却はM&A-WEBで売却したいサイトを登録しておけば売れます。
登録料は無料、売却時手数料なし(買主側にはある)なので、他サービスと比べて取扱いサイト数とアクティブなユーザ数が多く、サイト登録も3分でサクッとできる。
下記記事で登録方法やおすすめのポイント、募集依頼のコツなどを書いていますのでご覧ください。サイト売却はいいこと尽くめなのでぜひお試しあれ。
今回もご覧いただきありがとうございました。